一部の頭痛を除いて、ほとんどの頭痛の場合は首・肩の緊張が強くなることで頭(頭蓋骨)の内圧が上昇し下がらなくなることで起きます。
後頭部周辺(頭と首の付け根辺り)で筋肉などの緊張により、体液(血液や脳脊髄液など)が詰まり、頭の中の体液が下に降りていかない結果、頭の内圧が長時間にわたり異常に上がってしまいます。
頭の内圧が異常に上がると脳が圧迫されます。脳は圧迫されると危険を感じ痛み信号、頭痛を発生させます。
更に、頭の内圧が異常に上がってしまう状態が長く続いたり酷いと、目の奥が痛くなったり、嘔吐中枢を刺激したりするので吐き気を催す場合もあります。
ほとんどの頭痛患者の頭は、頭を触診すると大きく膨らんでいます。
治療により頭の圧力が通常の状態に戻り、頭が小さくなったと感じられるようになると頭痛は改善します。
首の付け根を揉むと少し頭痛が改善するのも、つまりが一次的に少し改善し頭の内圧が少し下がるからなんです。
しかし、首の付け根を揉むことは一時的であって原因を改善しているわけではありませんのでまた直ぐに再発します。
頭痛が長期間続くような人は、頭の内圧を異常に上げてしまう原因が改善しないと本当の意味で良くなりません。
頭痛の原因は通常、頭より下の問題が多く関わっている場合があります。その原因を改善し、頭痛が起きない体を作りましょう。
頭痛という体が出している痛み信号は、私たちを苦しめるためのものではありません。体が異常な状態であることを体が私たちに知らせているメッセージなんです。
そのメッセージに敏感になり、体を改善する努力をしましょう。
頭痛を薬などで何年も緩和させていると、耳鳴りやめまい、不定愁訴を作り出す原因になります。
何故なら、耳鳴りやめまい、不定愁訴を訴えている方の殆どに慢性的な頭痛経験があるからです。
頭痛薬などの薬は、症状を一次的に緩和せせているだけで、原因を改善しているわけではありません。薬は痛みを感じないようにしているだけで頭痛の原因を改善して痛みを無くしている分けではありません。
何時までも原因を改善させないと年々原因が悪化し、更なる慢性的な難治性な症状を作り出していきます。
薬は必要ですが、一次的に症状を緩和しているにすぎません。
頭痛を緩和している間にも原因自体はドンドン悪化している事を認識していただき、原因を改善する努力をしてください。
このことをしっかり理解して対処しないと、後々もっと厄介な問題が噴出してきます。