なぜ痛いのか

<人はなぜ痛みを感じ、またその原因はなんなのでしょうか?>

 

痛みを感知する神経は体の至るところに存在します。その痛みの神経が有害な刺激に遭遇すると、ある種の電気信号を中枢に送ります。

 

痛み
痛み

電気信号は左の図のように抹消の神経から脊髄の神経を経由して脳に伝わり、刺激が体にとって有害と判断されると痛みを生じます。

 

痛みは急性痛と慢性痛に分けられます。

 

急性痛の原因は有害な機械的刺激や熱刺激です。

 

例えばボールが腕に当たったり、殴られたりした時の痛みです。(一次刺激)

 

ボールが当たったり、殴られたりした箇所の組織が損傷を受けると(靭帯や筋肉など)局所で痛みを発生させる発痛物質が放出され(二次刺激)痛みが持続します。

 

しかし、慢性痛の原因は急性痛のような、はっきりとした原因が無いにもかかわらず何故痛いのか。慢性痛が起こるメカニズムは今のところほとんど解明されていません。

 

当院では、慢性痛の原因のほとんどは疲労やストレス(痛みなども含む)によって脳が過敏または脳の機能の低下が起きた結果だと考えています。

 

一般的に、さも老化することで痛いようなことを言われますが、老化は痛くないのです。老化はそこの組織が硬縮または萎縮してくる状態、本来の機能を果たさなくなる状態です。

 

例えば、目が老化すれば見えなくなり、耳が老化すれば聞こえなくなり、脳が老化すれば記憶力が落ちてくるのです。

 

関節の組織が老化により変性・萎縮を起こし可動性が減少している状態で無理にその関節の可動域を広げるような事をすると怪我になり炎症が起きて痛みを発します。

 

これは急性痛で慢性痛ではありません。

 

固くなった膝の関節で長時間負荷をかけるような事をすれば、膝の関節が炎症を起こし痛みが出ます。

 

また、お父さんが子供の運動会で走ってアキレス腱を切るのも、硬くなったアキレス腱が走るという負荷に耐えられなくて切れてしまったのです。

 

痛みの種類としては3つが挙げられます。

 

①炎症・・・打撲・捻挫・火傷・日焼けなど。

②神経痛・・・鋭く激しい痛みで、末梢神経領域に数秒から数分間続き、無症状

        の後、また出現するを繰り返します。

③虚血性疼痛・・・その部位の血流が悪くなった為に発生する痛み。

 

痛みの原因の多くは、この虚血性疼痛なのです。

 

ですから、辛いところを揉んだり温めたりすると一時的に楽になるのです。

(しかし、老化は温めても良くはなりません)

 

<なぜ虚血性疼痛が起こるのでしょうか?>

 

何らかの原因により内臓が疲労し、その内臓と関連する筋肉が内蔵ー体壁反射により収縮・伸長し、関連する筋肉、椎骨の周辺の筋肉などの血流が悪くなり痛みが生じるのです。

 

反射には上記以外に、内臓ー内臓反射、体壁ー内臓反射、体壁ー体壁反射があります。

 

痛みの多くの原因は、内臓が疲労することで起こる、内臓関連部位の虚血性疼痛なのです。

 

施術は確かに痛みのある部分や血流の悪い部分を押したり揉んだり温めたりする直接的な刺激も効果はありますが、内臓の疲労が原因で起きている症状なら、内臓の機能を上げる施術の方がより効果が高く体に負担の少ない施術なのです。

 


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