CSF=脳脊髄液とは
CSFは脳室の中にある脈絡叢という血管から作られ硬膜の内側にある薄いクモ膜で出来たクモ膜下腔を循環します。一日の生産量は500mlでいちにちに3〜4回入れ替わります。CSFは脳室で産生され脳内で吸収される分と脊髄神経内に流れ、神経周囲腔を通り神経終末端まで流れ末端の組織で吸収されます。
働きとしては
・中枢神経や末梢神経の神経細胞に栄養を運ぶ
・中枢神経や末梢神経の神経細胞からの老廃物を排出
・ホルモンの運搬
・脳を衝撃から守る緩衝作用など
CSFは呼吸によって頭蓋骨の後頭骨と骨盤の仙骨が屈曲・伸展を繰り返すことでポンプの役目を果たし、CSFを循環させています。
老化が進みますと体はドンドン硬くなってきます。頭蓋骨はもちろん骨盤も硬くなってきます。するとポンプ機能が低下しますのでCSFの循環はさらに悪くなり、脳を始め中枢神経や末梢神経の機能は低下し体全体の機能低下が起きてきます。
<治療の目的>
背骨や骨盤の歪みを正し、CSFの循環をスムーズに行えるようにし、必要十分な血液を脳に送り、CSFの積極的な増産を促し、脳や神経機能が十分に働けるようにしていきます。